射出圧縮成形とは薄物成形に有利で、転写性に優れた射出成形方法の一種です。
通常の射出成形とは異なる部分があるので、合わせてこちらもご覧ください。
①可塑化:成形機で樹脂を溶かす
②射出:型を完全には閉じすに樹脂を流し込む
③圧縮:射出中、あるいは射出を終えてから 型を完全に閉じる
④冷却:金型で冷却し、樹脂を冷やし固める
(計量:この間に次の射出材料の準備が行われる)
⑤突き出し:型を開き、成形品を突き出し取り出す
⑥型を閉じ、②に戻る(以降②から⑥を繰り返し)
※赤文字部分が通常の射出成形とは異なる部分です。
基本的な成形と同じメリットデメリットに加えて以下の特徴があります。
・薄物成形に有利
圧縮前は型の隙間が広いため、樹脂の充填がしやすいです。
また弊社の光ディスク成形では、射出圧縮により反り量が半減されました。
・転写性に優れる
圧縮によりナノレベルの微細な凹凸(高アスペクト比)でも高精度に転写することが可能です。
・圧縮機構の分だけ金型構造が複雑になる
射出圧縮金型は通常の金型機構に加えて、圧縮用の機構が必要になります。
これにより金型の大型化や成形品形状の制約に繋がります。
ご希望の成形品形状がございましたら、お気軽にご相談ください。
プラスチック射出成形でφ120mm×0.3mm厚を実現しました。
これまで射出成形では不可能と考えられていた、薄肉成形品の新たな製造方法を確立することに成功しています。
本項では射出圧縮成形について簡単に解説をしました。
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電話でのお問合せ047-386-3111
(精機関連 営業担当) 月~金 8:30~17:30
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